かわらの家
建物の模型づくり
模型づくりは建築づくり
大谷町の魅力

先日、帰省中に、倉庫の資料を片付けていたら、懐かしい写真と図面を見つけました。

写真は、学生時に作った建築模型(1/100スケール)です。(大きさは、90cm×120cm×70cm位)

場所は、宇都宮市の大谷町にある大谷石の採掘現場で、幅20m×長さ200m×深さ50m切削空間の提案モデルです。

ここ大谷町は、平成元年2月地下空洞の陥没事故が起こり、、、石を採掘した地下の空洞がある町として、当時、長らく話題になった場所です。

都市のエッジ(周縁部)を再生再活するということをテーマに選んだ自分は、しばらく横浜にある湾岸倉庫の大空間の魅力を巡っていましたが、アルバイト先の設計事務所で、それを遥かに超える地下大空洞の写真にショックを受け、大谷町に行くことにしました。

宇都宮市内を、車で野宿滞在しながら、石材屋さんや地下ハム工場、宇都宮大学などに、単身取材して廻り、数ヶ月試行錯誤の上、地下空洞の空間化提案を製作したものです。

昨今、大谷町では、この地下空洞で行う地底湖クルージングが話題になり、再び注目を浴びはじめているようですが、

魅力のある場所は、多少危険が伴っても人を引きつけて止まないようです。またいずれ、再来したい場所のひとつです。